「リスク」は「危険」のこと。もちろん、間違いではありません。ただ、お金の世界での『リスク』は、少し違った意味合いをもっています。
一般的な「リスク」とは
普段「リスク」という言葉は、「危険」という意味で使われています。
たとえば「保険」の分野だと、
・「医療保険」⇒病気やケガで入院や手術をした時の治療費がかかってしまうリスクのため
・「がん保険」⇒がんになって治療費が大きくかかったり、収入が落ちてしまったりするリスクのため
・「生命保険」⇒突然家族が亡くなってしまって、遺された家族が生活できなくなってしまうリスクのため
・「火災保険」⇒住宅が火事で全焼して、住宅ローンのみが残ってしまうリスクのため
などがあげられます。ここで出てくる「リスク」というのは、全て、万が一の「危険」として使われています。
お金の世界では少し意味が違ってきます。
お金の世界での『リスク』とは
お金の世界(金融業界)という意味では、「保険」も入ってくるのですが、お金の世界でも特に「投資」の分野で見てみましょう。
『リスク』とは「将来の不確実性のこと」を意味しています。
不確実ということなので、マイナスだけでなくプラスもあるということです。
下の図にある、「ブレ幅」のことを『リスク』と言っています。
『リスク』を大きくとるということは、ブレる幅が大きくなること。プラスのリターン(利益)の見込みが大きくなる、かもしれないが、マイナスのリターン(損失)(危険の意味の「リスク」)の可能性も大きくなります。
投資の世界では、自分自身がどこまでの『リスク』を許容できるのかが重要になってきます。
リスクとリターンは表裏一体
先ほどの図でわかるように、
「ハイリターンには、ハイリスク」
「ローリスクには、ローリターン」
これらは、必ずセットになっています。
「ハイリターンで、ローリスク」という商品はあやしいですし、大丈夫だと思っていた商品が「ローリターンで、ハイリスク」だった、なんてこともあるかもしれません。
投資の3つの基本として、「長期・積み立て・分散」というのがありますが、「ブレ幅」を抑える可能性が高くなります。
「リスク」は「危険」「怖い」とばかり考えずに、『リスク』のことをしっかりと理解して、どこまで『リスク』を許容できるのか考えてみてくださいね。
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《編集後記》
愛知県も明日から緊急事態宣言が出るようです。
一人ひとりができることはやって、早く今までの
生活に戻れるようになりたいですね。