投資のきほんシリーズ。今回は、時間分散の代表的な手法である「ドルコスト平均法」についてのお話です。

投資のきほん:時間の分散「ドルコスト平均法」とは

「投資のきほん」のおさらい

投資のきほんとは、「長期」「分散」「積立」があり、リスクを抑える効果があるといわれています。

その中の「分散投資」には、「資産の分散」と「時間の分散」があり、今回は、「時間の分散」と「積立」についての見ていきたいと思います。

ドルコスト平均法とは

投資の時期を分散させ、時間をかけて少しずつ積み立てて運用していけば、大きなマイナスにはなりにくいという、リスク分散手法といして、「ドルコスト平均法」という考え方があります。

そもそも投資信託など、価格の変動のあるモノの価格自体を予測することは難しく、その変動するリスクを少しでも抑えるために、「毎回同じモノを同じ金額で買う」方法のことです。

価格が高い時でも安い時でも一定の金額分だけ購入することで、価格が高い時に多く買ってしまったり、価格が安い時にあまりかえなかったりすることを、避けることができるようになります。

たとえば、下記の図のように、毎月20,000円ずつ投資信託を購入していくこととします。
1月は基準価格が10,000円だったので、2口買えました。

2月は安くなって8,000円だったので、少し多めに2.5口買えました。(安売りの時に多く買うようなイメージです。)

3月になると10,500円と値上がったので、1.9口しか買えません。(値上がった時は買い控えるイメージです。)

5カ月間の買い付けた平均価格を見ると、毎月2口ずつ購入していった場合よりも、平均単価が抑えられているのがわかります。また、基準価格の10,000円よりも下回っています。

【 ドルコスト平均法の計算例 】

まとめ

今回の例は、期間が短いので、切り取った期間によっては、かならずしもドルコスト平均法の方が、引き下げ効果があるわけではありません

ただ、長期にわたって定期的に買い付けていった場合は、平均買付金額を引き下げる効果が期待できる場合もあるので、時間を味方につけて、じっくりと資産形成をしたい場合に向いている方法です。

投資のきほんは、「長期」「分散」「積立」です。今回のドルコスト平均法の効果を期待して、長期でコツコツ積み立てをはじめてみることを考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

《編集後記》
昨日の休みは家族でマリオパーティ。
ワーキャーいいながら盛り上がりました!