老後資金のつみたてを「個人年金保険」で考えていませんか?個人年金保険でのメリットはあるのかどうか、見ていきましょう。老後資金の準備を考えている人に、是非読んでいただきたい記事です。
個人年金保険で老後資金のつみたて。ほんまに大丈夫?
普通預金と比較するのであれば、メリットあり
個人年金保険は、「保険」と名前がついていますが、保険としての万が一時の保障の力は、ほとんどありません。積み立てていたお金が、ほぼほぼ戻って来るようなイメージです。
もちろん、受取人を決めておくことができるので、万が一があった時は、確実にその受取人にお金が渡ることになります。
つみたての力については、低金利の時代ですので、普通預金に置いておくよりは、気持ち増えるかなといった感じです。
ただ、個人年金保険料控除といって、毎年支払う保険料の金額に合わせて、所得税と住民税を少し下げることができるので、この制度を活かせば、普通預金よりは十分メリットがあると言えます。
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普通預金と比べた時のメリット
- 個人年金保険料控除を受けられる
- 死亡受取人を設定できる
- 将来も金利が変わらなければ、普通預金よりも少しだけ増える
普通預金と比べた時のデメリット
- 積み立てている途中で解約すると、一定期間までは払った分より少なくなる
- 加入時に設定した年齢までは、自由に使えない
- 保険会社がつぶれた時は、全額戻るわけではない
- 申込が少しだけ手間
決めた期間までは積み立てを続けるのであれば、保険料控除もあるので、「個人年金保険」を利用するメリットはあります。あくまでも、普通預金と比較した場合ですが・・・。
今はiDeCo(イデコ)がある
では、個人型確定拠出年金のiDeCo(イデコ)と比べてみたらどうなるのか?
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iDeCoと比べた時のメリット
- 最後までつみたてできれば、必ず決まった金額を受け取れる
- はじめる時の手間は少ない
- どうしてもやめたい時は解約できる
- 誰でも加入できる
iDeCoと比べた時のデメリット
- 保険料控除の効果が弱い
- 保険会社がつぶれた時は、全額戻るわけではない(iDeCoも運用商品を保険にしていた場合は同じ制度となります)
- 途中でつみたて金額を変えられない(一部、下げることができる商品あり)
- 途中でつみたてを止めることができない(一部、止めることができる商品あり)
- 増える力は弱い
まとめ
何と比較するのかで、メリットとデメリットは変わってきます。
個人年金保険を選ぶ時に、保険料控除をメリットとして選んでいるケースをよくみます。
iDeCoであれば、掛金の全額が控除になるので、毎月のつみたて額が約6,700円以上であれば、控除の部分だけをみれば、圧倒的にiDeCoのほうが効果が高いです。
今は、昔と違って、自助努力のために用意された国の制度がいくつかあります。
そのような仕組みを正しく理解して、ご自身に合ったものを選んでみてください。
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《編集後記》
3日前に息子があさがおのタネを植えました。
昨年学校から持ち帰ってきたあさがおから
取れたタネです。
今日4~5cmくらいの大きな芽がたくさん
でてきてびっくり!
植物も生きているんだなぁと実感した日でした。