長寿国の日本。ここ数年、毎年、平均寿命を更新しています。あらためて、この平均寿命についてみてみましょう。

世界の平均寿命

2018年の日本人の平均寿命は、女性87.32歳、男性81.25歳で、男女ともに過去最高を更新しました(2019年7月に厚生労働省発表)。

ちなみに、女性は6年連続で、男性は7年連続で、過去最高を更新しています。

世界でみてみると、男女別の上位3位は以下のとおりです。(出所:厚生労働省)

順位
1位香港2018年82.17年香港2018年87.56年
2位スイス2017年81.4年日本2018年87.32年
3位日本2018年81.25年スペイン2017年85.73年

日本が世界一長寿な国と思っていた方もいるかもしれませんが、今はこのような感じです。

平均寿命と平均余命

そもそも、「寿命」(じゅみょう)と「余命」(よみょう/よめい)の言葉の意味をあらためて見ていただくと。

寿命:生まれてからの一生の期間
余命:この先残っている命の期間

このそれぞれの期間の「平均」が、「平均寿命」と「平均余命」となります。

「平均寿命」のことを以下のように「平均余命」を使って説明することができます。

平均寿命 = 0歳児の平均余命

「平均」に注意

「平均」と聞くと、特に「寿命」の場合は、以下のように思ってしまうことがあります。

日本人の男性のほとんどが、81.25歳まで生きる(もしくは、81.25歳で亡くなる)と・・・。

平均寿命はあくまでも平均を表しているだけで、0歳児からn歳の最高齢の方までの、ばらつきまではわかりません。

たとえば、極端な例をあげると、以下のようになります。

[ A君とB君が、算数のテストを3回受けたところ、二人とも平均点は70点でした。]

・A君:1回目68点・2回目73点・3回目69点 ⇒平均点70点
・B君:1回目56点・2回目93点・3回目91点 ⇒平均点70点

同じ平均点70点でも、A君は3回とも大体70点くらいですが、B君は点数のばらつきぐあいが大きいです。

このように平均だけでは、全体のばらつきが見えないので、平均の数字で判断しつつも、ばらつきがあることは忘れないようにしていてください。

投資の世界では、このばらつき(ブレ)のことがよく出てきますので、また別の機会に解説します。

 

 

《編集後記》
今日はFP仲間で勉強会とZoom飲み会でした。
地域が違う仲間と顔を見て話せるなんて、
便利な世の中になりました。
お客さまに喜んでいただけるアイデアが
いろいろと出てきて有意義な時間でした。