最近マイナンバーカードの話題が増えてきました。わざわざマイナンバーカードに変更するメリットはあるのでしょうか?
「通知カード」と「マイナンバーカード」
特別定額給付金をオンライン申請できるということで、「マイナンバーカード」があらためて注目されています。
そこに、「通知カード」が5月25日(予定)で廃止になるとのことで、国がマイナンバーカードの普及に本腰を入れてきたと感じます。
ちなみに、令和2年4月1日現在のマイナンバーカードの普及率(人口に対する交付枚数率)は、全国で16%(総務省)。
圧倒的に通知カードの人が多いのですが、果たしてマイナンバーカードに替えるメリットがあるのかどうか、見ていきたいと思います。
マイナンバー制度
2016年に導入。日本に住民票がある全ての人が持つ12桁の番号です。社会保障と税、災害対策の3つの分野で活用されるものです。
通知カードでも十分
私も、通知カードが送られてきたころは、国のシステムに不安を感じていたので、できるだけ使わないようにしていました。
その後、新しく証券口座を開設したり、年末調整の時などに、「マイナンバー(個人番号)」が必要になってきましたが、個人番号さえわかればよかったので、通知カードだけで十分やっていけます。
確定申告をオンラインで申請したかったため、今年「マイナンバーカード」を作成したのです。以前は、住基カードがあれば、オンライン申請が可能だったのですが、マイナンバーカードができたのと同時に、住基カードは廃止されています。
おそらく確定申告がなければ、通知カードのままだったのではないかと思います。
マイナンバーカードにしかできないこと
●身分証明書として利用できる
⇒運転免許証を持っていれば、特になくても大丈夫。
●各種証明書をコンビニで取得できる
⇒住民票の写しなどをコンビニで取得できることは便利だが、それほど利用することはないので、どっちでもいい。
●電子証明書(公的個人認証)に利用可能
⇒確定申告をオンライン(e-tax)で使用する時に必要なため、e-taxを使う方は必須。
また、青色申告の特別控除額が、2020年以降の55万円へ。e-taxを利用した場合は、今までと同じ65万円のままなので、マイナンバーカードを持っていた方がいいでしょう。
●特別定額給付金をオンライン申請可能
⇒オンライン申請するための「マイナポータル」にログインするには、マイナンバーカードが必要なため。郵送での申請を希望されるのであれば、特に問題なし。
あわせて読みたい特別定額給付金のオンライン申請する前のチェックポイント
今後はマイナンバーカードがいい
マイナンバーカードでしかできないことを見ても、e-taxの利用がなければ、手間をかけてまで申請するメリットをそれほど感じないのではないでしょうか。
ただし、今後のマイナンバーカードで出来ることを見ると、手続きに時間がかかる可能性が高いので、早めにマイナンバーカードを取得しておいてもいいかもしれません。
今後マイナンバーカードでできること
●マイナポイントで買い物ができる(2020年9月から実施)
⇒キャッシュレス決済のマイナンバーカード版のようなもの。2万円のチャージ等で5,000円相当のポイントがもらえるので、25%還元!
あわせて読みたいマイナポイントの予約方法まとめ。今のうちにやっておこう!
●健康保険証として使える(2021年3月予定)
⇒2021年3月(予定)開始時には、全国の医療機関と薬局の6割程度で利用できる予定。カードリーダーにピッとかざすだけで利用できるようです。これは、ICチップ内の電子証明書を使うだけで、個人番号は使われません。
転職や引越しをしても、保険証の切り替えを待たずに使えたり、医療費控除の手続きも簡単になります。
※利用するには事前にマイナポータルでの登録が必要です。
今後は、一気に「マイナンバーカード」へシフトしていくと考えられます。あとで慌てて申請しても、時間がかかってなかなか取得できないことが起きそうです。早めに申請手続きをしておくことをおすすめします。
《編集後記》
オンライン面談に利用するツールを複数検証中。
Zoomもバージョンアップしてセキュリティ面が強化され、
GoogleやFacebookも新しくツールを発表しています。
それぞれ一長一短ありますが、利用する人が簡単に安心して
使えることを一番に考えて、比較検討しています。。。